香の蔵について

おかげさまで香の蔵30周年

お客様の皆様へ常日頃格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

おかげさまで、香の蔵は令和6年5月1日をもちまして、30周年を迎えることとなりました。30年にわたり事業を継続できましたことは、ひとえに皆様のご支援、ご愛顧の賜物でございます。

ここに心よりの感謝を申し上げます。香の蔵は私の祖父である創業者菅野菊雄が、相馬藩のお祭り「相馬野馬追」の関係で甲冑を作るようになり、自分の作った甲冑を皆にお見せしながら、お漬け物の小売業をしたいという要望があり、父である二代目菅野俊夫が決断し平成6年にオープンいたしました。

最初は、胡瓜や大根、生姜などの野菜を発酵食品である味噌で漬けた「みそ漬」を主体に営業をしてまいりましたが、徐々に製品の種類を広げ、豆腐のみそ漬なども作るようになりました。

2011年東日本大震災では、一時は売上が激減しましたが、このピンチのお陰で「クリームチーズのみそ漬」「燻鴨(かおりがも)のみそ漬」を開発し、福島駅と仙台駅のエスパル店もオープンできました。又、SDGsにも考慮し、夏と冬のキムチを完全予約制にしたお陰でお客様に作りたての美味しいキムチをお届けできるようになったのも、進化できた一つと思っております。

最近作りました「濃厚甘辛いかキムチ」も大変好評を得ております。今後ともますます進化した香の蔵をお届けできますよう、社員全員精進努力してまいりますので今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

香の蔵店主 菅野行雄

おいしさのために時間と手間暇をおしまず

弊社は1940年の創業以来、きゅうりの乳酸発酵漬け込みをおこなっており、乳酸菌や酵母菌とは昔からお付き合いをしてきました。

日本人の昔からの伝統食である味噌漬は、乳酸発酵した食物繊維たっぷりな野菜と発酵食品の味噌とを組み合わせており、健康食品として最高に良い組み合わせと言われております。

香の蔵の野菜のみそ漬は下漬け・本漬けをそれぞれ違う味噌床に漬け込みます。何回も何回もタンクの中の味噌漬を撹拌(かくはん)し続けます。 撹拌しないと下のほうの味が濃くなり、上部には菌が繁殖してきます。この撹拌の手間暇を掛けることが、お客様においしい味噌漬を提供できる秘訣なのです。

約半年近く撹拌を繰り返し続け、やっと野菜の中心まで味が到達し、おいしい味噌漬の完成です。完成したタンクを開けると熟成した良い香りが工場内に漂います。この味噌床もお味噌の他に、もろみ・黒糖などを加えた香の蔵オリジナルの味噌床を使用しております。

「おいしさのために時間と手間暇を惜しまず」これが私共のこだわりです。

健康と食卓で「微笑み」創り

香の蔵のおつけものは“おいしく 食べて 素肌美人に”をテーマに毎日研究開発を続けております。

大豆と米麹で醗酵させて作るお味噌にはたんぱく質が非常に豊富で老化防止やいろいろな効能があります。又、ビタミン・ミネラル・繊維が豊富なお野菜との融合である味噌漬は、日本人のDNAに合った健康に一番優れた食品であると思っております。

お味噌は昔から「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え」「味噌屋の医者殺し」と言われますように和食文化の重要な栄養源及び健康食品として重宝されてきました。

欧米の肉食文化と日本の野菜と魚中心の発酵食品を多く食べていた日本人は世界でも有数の長寿国であり、日本食は世界の健康食として世界中に広がりをみせています。

香の蔵は日本人の食の伝統を守り、日本人の身体に合った素晴らしい食文化を受け継ぎ、新たな食文化を創造し、皆様方の健康と食卓の「微笑」を作り続けて行きたいと思っております。